mixiコミュでのトラブル

先日、mixi上のあるコミュニティの管理者をやめました。
参加者と管理人の私とのトラブルが起きたからです。


私が管理していたコミュは現実社会のコミュニティの連中がmixi上でも情報伝達や雑談のために作ったものでした。


問題の発端は、4月末のこと
そのころ、管理者は、Aさんでした。
Bさんが作ったトピックス内に、Bさんを暗に批判するカキコミがAさんによって書き込まれたのです。
しかし、そのトピック自体は、たくさんの人たちがカキコミしてました。それらのカキコミごとBさんが全部削除してしまったのです。
当然不満が出ました。Bさんの権限から言えば、削除をするなら、管理者のAさんに頼まない限り、全部削除する以外ありえなかたのですが、やはり利用者から見れば、自分のカキコミまで一緒に削除するのはおかしいと批判が出たのです。
それで、私が提案したのが、次のような削除時のルールを作るというものでした。

  1. 明確にmixiの規約に違反するものは管理者による即時削除
  2. mixiの規約に違反してそうだけど、微妙なのは、削除を希望する者が削除を提案して24時間以内に異論がなければ削除。異論があれば、合意形成後に管理者が削除するなりそのままにするなりする。
  3. mixiの規約に違反してないけど、削除して欲しいと利用者が希望するものも、削除を提案して24時間以内に異論がなければ削除。異論があれば、合意形成後に管理者が削除するなりそのままにするなりする。
  4. 削除ルールに則らずに削除したものは、7日間のアクセスブロックをする。


とまあ、簡単に言えば、こんなものでした。
自分はこのルールを新しく議論トピックスを作って提案したのですが、Bさんが、そのルールの提案を取り下げろと要請してきたのです。それと、人を不快にするカキコミをしたものへの報復ルールを作るべきだと要請もありました。前者については僕にはそれは出来ない、異論があるなら、議論の結果、廃案にすればいいじゃないかと言いましたが、向こう側は納得せず、Aさんが管理者をやめればよいと言い出したので、それならと、Aさんと話し合い、自分が管理者になる代わりに取り下げの要請をやめるということで、納得してもらいました。後者については、自分は提案するつもりもないから、Bさん自身がすればいいと提案しました。そのとき、Bさんは、削除ルール提案があってる状態で、悪者扱いされてるから、提案してもみんなが相手しないから提案しないと言っていましたが、正直な話、自分に提案する義務はないわけで、Bさん自身が提案するしかないんだよと原則論を貫かざるえないわけです。しかし、Bさんは、Aさんが管理者をやめるということで安心したらしく、その時はうやむやになって終わりました。


で、結局のところ、削除ルールについては、異論も幾らかありましたが(Bさんによるものはありませんでした)、異論に合わせた形で草案を修正した結果、コンセンサスが得られ、成立しました。


次の問題の発生は5月末でした。
Cさんが、Bさんのカキコミに対して冗談っぽい発言を書いたことについて、Bさんが不快に思って、削除ルールに則らずに削除したのです(正直な話、私にはCさんの発言を悪意があるものとは見えませんでした)。私は管理者としてルールに従ってBさんにアクセスブロックを実施しました。
それで、Bさんが批判してきました。そのような削除ルールに賛成していない、自分は当時悪者扱いされていて、議論に参加出来なくされていた、とBさんは主張するのです。しかし、私は議論時にBさんに対して技術的に議論に参加する手段を奪ってはいません。というか、mixiには、管理者はアクセスブロックを行い、メンバーの退会処置を行わない限り、議論には自由に参加出来ます。
私は、アクセスブロックはルールに従って行った、ルールにはコンセンサスはあったと主張しました。しかし、Bさんはそれでもアクセスブロックの解除を要求してきます。あまりにも交渉が長引き、朝になるまでMSN Messengerで要求され続けたため、私は譲歩し、アクセスブロックを解除し、その代わりに、削除ルールの改正案を出すことを要求して認めさせました。削除ルールの改正案の提出を要求したのは、Bさんが合意してないというなら、再び参加者で話し合って合意形成に至れば問題はないだろうと判断したからです。
しかし、その日の夕方、Bさんと直接会った時に今度はAさんとCさんに対するアクセスブロックを要求してきたのです。そのようなことは管理者としての自分には出来ないとつっぱねましたが、Bさんは感情的に主張し続けます。私は拒否し続けますが、Bさんががヒステリックに要求し続けますので、辛くなり、そちらの立場も理解出来るという話をして、Bさんが軟化したので、アクセスブロックは出来ないが、AさんとCさんに他人を不快に感じさせるカキコミをしないように要請するということで、折り合いをつけました。


それで、私は、削除ルールについて、削除の要件を緩和したものを提案しました。次のような条項を追加するというものでした。

  1. mixiの規約に明らかに違反している場合、そして、管理人が削除出来ないなどと緊急性が認められる場合に限って、ログを保存して、トピックスごと削除することが出来る


しかし、翌日、Bさんに会って、そのようなルールを提案した旨伝えると、自分は被害者なんだから、mixiの規約に明らかに違反している場合しか削除出来ないのには納得がいかないと批判してきました。しかし、じゃあ、どういうものを削除対象にすればいいのかとたずねると、人を不快にさせるものだと言ってきました。不快にするってどうやって客観的に判定するの?って私が聞くと、Bさん自身が不快に思えばそれでいいじゃないかと主張するのです。もう、自分もいいかげん嫌になり、管理者代わってBさんがすればいいと提案し、Bさんも受け入れました。しかし、Bさんはさらに要求しています。Bさんをアクセスブロックにしたことに対する補償を要求してきます。私はそれには応じることが出来ないと答えました。補償を求めるなら、客観的に私の行為によって損害を受けたことを証明して欲しいと伝えました。それが出来ないならば、要求を受け入れることは出来ないと。
Bさんは興奮し、お前が悪いんだ!!と言い続け、そして私に飛び掛ってきました。私は反撃はするまいと努力しましたが、その結果、噛付かれ引掻かれ、全治一週間の怪我。
結局、Bさんが落ち着くまで、こちらは何もしないどこうということで、大人な人たちと妥協しあったのでした。診断書は病院で書いてもらいましたが、今も被害届も出さずに我慢しています。
こうした流れの結果、管理者はBさんに代わったのでした。



現実社会でもつながっている、SNSってものの恐怖を感じました。
従来のネット上でのトラブルならば、たいていの場合、言い合いや荒らし合いあたりで収まるのでしょうけど(当然のことながら、逃げちゃう人も多いでしょう)、SNSの場合、トラブルが現実社会でも引きずられることになります。
SNSの場合、そのトラブルを解決するには、諦めるか、当事者同士が交渉するしかない。ネットのように匿名だからということで、なかったことにして逃げることは出来ません。しかし、諦めるなり、交渉が出来なければ、そこでは何が生まれるのか?
今回のような犯罪まがいのことになることもあるでしょうし、もしくは、組織内のいじめのようなことになるかもしれない。
では、現実社会とつながっているSNSのコミュニティでのトラブルにどう対処すべきなのでしょうか?
この問いが私にとっての宿題になりそうです。